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郵政改革法案の行方 ニュース記事に関連したブログ

2011/06/30 00:43

 

「郵政改革」なるものがどんなものか発表されて1年以上経過した今も一般の国民にとってはそれがどんなものであるか何もわかっていないというのが実情ではなかろうか。

 

郵政民営化見直しとも言われる「郵政改革」は郵政民営化とは全く関係ない。その考え方は郵政公社時代までのものに先祖返りしており「見直し」と言えば明らかに詐称となる代物である。

 

それがいいか悪いかを別にして「郵政改革」とは郵政民営化のバージョンアップではもちろんなく、全くの別物であることを法案提出者が高らかに宣言すべきであったであろう。

 

ここでは郵政改革法案の概要要旨として7項目報道された内の一つ「日本郵政グループの会社間の取引で生じる年間500億円規模の消費税を免除する」について考えてみる。

 

法案の一つの柱により、日本郵政グループは5分社化が3分社化されるのでここでの会社間の取引とは、具体的には郵便事業会社と郵便局会社を合併した持ち株会社たる日本郵政株式会社とゆうちょ銀行、かんぽ生命との取引ということになる。

 

しかし、日本郵政株式会社の事業目的である郵政事業の実施主体は郵便局において行なうと「郵政改革法」では規定されている。

 

よって「日本郵政グループの会社間の取引」とは郵便局とゆうちょ銀行、かんぽ生命との間の業務委託契約ということになるのであろう。

 

郵政民営化で分社化されてその現場での連携がうまくいかないと当事者側より主張されていたが、少なくとも今までの郵便局とゆうちょ銀行とかんぽ生命の分社化は維持されており、「郵政改革」で連携が良くなるとするならば、連携の拙さの原因は郵政民営化ではなく単なる気まぐれかサボタージュであったということになるやもしれない。

 

さて、消費税の納税義務は事業者が負っている。ゆうちょ銀行やかんぽ生命の利用者が消費税5%ととして徴収される500億円規模の課税売上高はざっと1兆円であり業務委託費として郵便局の売上となり、郵便局はその分の免税業者として「益税」を収益計上できる。

 

消費税率10%にでもなれば自動的に1000億円の純益である。公社時代までは郵政事業は国の税金を一銭も貰ってないと豪語していたが「郵政改革」を経れば500億円規模の税金をいとも容易く手に入れることができるのだ。

 

現在の国会は震災復興の財源をどうやって調達できるかで呻吟しているといってもよい。特例公債法しかり、消費税率アップ論議しかり、公務員給与削減しかり。また全国ユニバーサルの津々浦々の個人、事業者ができうる限りの寄付をしたいと願っている。

 

そのまっただ中に郵便局が500億円の消費税を自分の懐に入れるための法案を敵対政党の議員を籠絡することで究極の過半数に達して成立だ、とかやってること自体、この「郵政改革法」自体の胡散臭さを証明しているであろう。

カテゴリ: 政治も  > 経済政策    フォルダ: 郵政民営化

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コメント(3)

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2011/07/02 08:32

Commented by nihonhanihon さん

このたびは私のところにお越しいただきましたのにご不安を与える結果となり申し訳ございません。
お詫びいたします。

 
 

2011/07/02 08:50

Commented by nihonhanihon さん

ところでこのエントリーに関してですが。
連携がうまくいかない理由の一つは亀井氏の口出しがそもそもの原因でしょう。
当初は、竹中案では事業ごとの3社に分割する案となっており、そこに元の特定郵便局の姿はありませんでした。
そこに亀井氏や、特定郵便局とつながりの深い議員たちが横槍を入れて、それが「郵便局株式会社」の設立に至りますが、「窓口ネットワークを維持する」という建前を押し通すために、各地の本局のそれぞれの事業の窓口業務と職員までもをその枠の中に、無理に押し込みましたよね。
途中の推測は冗長になるので飛ばしますが、このようなことをすると人員の効率化という点でも、顧客管理という点でも、本局レベルでは逆に余分なコストが発生します(別々に人を雇う・別々に顧客リストを持つ)。
「わざと効率化の成果を下げる」という何か大きな企てのようなものも感じますがいかがでしょうか。

 
 

2011/07/02 23:42

Commented by makoto900 さん

こんばんは

もう大丈夫ですよ。

さて、「何か大きな企て」についてですが、結局は「元の特定郵便局の姿」の回復、復権運動だと思います。

国家公務員というカテゴリーの中でも特定郵便局長は独特の鵺的存在だったんでしょう。
郵政民営化法が成立して突然公務員の身分が失われたという実感はそれが世襲であったという意味においてあたかも「お家断絶」みたいな感情レベルのものだったのではないか。また、そこには「身分」「お家断絶」の実質も伴っていたと。

今回合併で廃止されようとしている「郵便局㈱」という制度の中では特定郵便局長という立場はせいぜい過渡期の郵便局のトップに過ぎず、何れ普通の組織の効率性、公平性が貫徹されていきます。
民営化後の特定郵便局内の雰囲気に今も微妙な緊張を感じます。
相続税法上の特権が一代限りとされたとしても、特権の蒸発に一代の猶予があったとも思えません。
民営化逆行の最初の命令が監視カメラの停止であった事も別々の情報管理で守らねばならなかった特権のありかを示唆してるようにも思えます。これもまるで相続財産を床下や庭の隅に隠すが如き行為だったのではないか。

以上のような状況が「郵政改革法」の成立によって全国津々浦々の資産管理の融通性を回復するがゆえに一部有力な暗黙の政治的な支持を受けているのではないかと思います。



 
 
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